葉酸が必要なのは妊婦さんだけじゃない、もしかしたらあなたも?

妊婦さんが葉酸サプリを摂取する事は、芸能人の方のブログやインスタの効果もあり大分浸透してきたと言えますね。

厚生労働省が積極的に葉酸サプリの摂取を勧めるようになったのは、平成12年ごろからで、食生活の変化により日本人の葉酸摂取が減ったことにより、神経管閉鎖障害の発症のリスクが高まった為なのです。

では、神経管閉鎖障害ってどんな病気なのでしょう?

【神経管閉鎖障害とは】

妊娠初期の4~5週目頃に、脳や脊髄などの中枢神経系のもととなる神経管が作られるのですが、ここに癒合不全が起きてしまう先天性疾患です。

1970年代に1万人に2人程度だった発症率は、2000年代に入り1万人に5人程度まで増えてきました。

発症の原因は、糖尿病やてんかん薬の服用、ビタミンAの過剰摂取、遺伝子異常など考えられますが、欧米諸国の研究結果により葉酸サプリを摂取する事で、70~80%ものリスクが軽減できることが分かったのです。

ここでポイントとなるのは、研究で使われたのは食品摂取によるものではなく、葉酸サプリメントを使ったという事です。

厚生労働省も、妊活中から妊娠初期にかけては、一般の成人女性が240㎍の所、食品からは倍の480㎍とサプリメントから400㎍の合計840㎍の摂取を推奨していますね。

【葉酸の働き】

葉酸は、妊婦さんに必要な栄養素と言ったイメージがありますが、実は全ての人間にとって必要な栄養素なんです。

葉酸は、赤血球とDNAを作り出すときに必要な栄養素であると言う事です。赤血球は体中に酸素を運ぶ役割を果たしていますが、毎日3000~6000個が寿命を迎え廃棄され、その分新しい赤血球が骨髄の中で作り出されます。

また、新陳代謝の為の体の細胞分裂で毎日新たに5000億個の細胞が作られ、そのすべての生成に葉酸が必要となれば、葉酸が不足すると体に影響があるという事が良く分かりますね。

【葉酸は足りているの?】

平成27年の国民健康・栄養調査によると、成人男性の平均葉酸摂取量は324㎍で成人女性が299㎍ですから、どちらも推奨量の240㎍を超えているので、ひとまずは安心と言えそうです。

しかし、妊婦さんという事で考えると、かなり不足していると言う事になりますね。妊婦さんは胎児の分の葉酸も必要になるのですから、しっかりと補給する事が大切です。

自分は葉酸摂取量が足りていると安心するのはちょっと待って下さい。アルコールは葉酸の吸収を妨げる働きがありますし、喫煙者の血中葉酸濃度は低いと言う調査結果もありますので、普段から飲酒・喫煙をされる方は葉酸不足になっている可能性もありますので、葉酸を多く含む野菜や果物、レバーなどを積極的に食べるよう心掛けた方がいいですね。